どうしてもドカ食いしたいときは、脂肪と糖質のどっちに気をつけるべきか問題
スタッフ やまです!!
"実生活で使える健康知識シリーズ” 本日は第26回目です。
肉と卵の脂肪は良くない!みたいな話も今や昔。近年では「低脂肪食って意味なくない?」って批判が増えまして、かなーり精度が高い研究でも「肉や卵の飽和脂肪は良くも悪くもない」みたいな結論になってたりします。
その点で肉や卵を怖がる必要はないと思うわけですが、ここで気になるのが、
? ? カロリーオーバーの場合はどうなのよ?
ってとこです。というのも、上で紹介した長期実験ってのは「適正なカロリーで脂肪の割合を増やしたらどうなるの?」って問題を調べたものばっかなんですよね。
なので、たとえば忘年会でどか食いしたときは、体内に取り込む脂肪によって違いが出るんじゃないの?って可能性は捨てきれないわけです。悩ましいですね。
が、近ごろそのあたりをガッツリ調べたデータが出まして、役立ちそうな感じです。
これはヘルシンキ大学などの実験で、肥満ぎみな男女38人に対して「いつもより1,000kcal増やした食事を3週間続けてね!」と指示したんですな。いやー、ハードですね。
その際に、全体を3つにわけまして、
? ? 飽和脂肪グループ:ココナッツオイル30g、バター40g、チーズ100gを毎日摂取
? ? 不飽和脂肪グループ:オリーブオイル36g、ペスト26g、ペカンナッツ56gを毎日摂取
? ? 糖質グループ:オレンジジュース280ml、砂糖入り清涼飲料水430ml、キャンディ200gを毎日摂取
って感じで3週間ほど過ごしてもらったんだそうな。どのグループもなかなかの地獄ですな(不飽和グループがちょっとマシだけど)。
でもって、最終的にどんな違いが出たかと言いますと、
? ? 体重の増え方はどのグループも同じだった(だいたい0.9〜1.4kgの範囲 )
? ? ところが、脂肪肝の増え方には大きな差が出ており……
? ? ? ? 飽和脂肪グループは55%増加
? ? ? ? 不飽和脂肪グループは15%増加
? ? ? ? 糖質グループ33%増加
だったんですね。みんな皮下脂肪は同じように増えたんだけど、肝臓のまわりにつく脂肪は飽和脂肪がワーストで、次が糖質だったんだそうです。
ご存じのとおり、脂肪肝は肝臓ガンや肝硬変につながる深刻な状態。なにせ肝臓はデトックスの最前線基地ですから、ここがやられれば人体は急激におとろえていくんです。
飽和脂肪が肝臓に悪い理由はいろいろなんですけど、ひとつデカいのが「腸内を荒らしてるからじゃない?」って経路。昔から高脂肪食で炎症が進む現象が確認されてるんですけど、これは飽和脂肪が腸内細菌にダメージをあたえて、体内に入り込む毒素の量が増えてる可能性があるんですよ。怖いですね。
ってことで、以上のことから言えるのは、
? ? どか食いするときは不飽和脂肪酸が多い食事内容のほうが良さげです。
? ? 高糖質も結構ヤバいので注意。
といったことですね。もちろん、究極的にはカロリーオーバーしないのがベストなんだけど、誰でも「今日は食べたるぜ!」みたいな日はありますからね。
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